恋愛指導は秘密のくちづけで
通用口からすぐ脇の小道に入り、人気のないことを確認する。


白いブラウスに押し込められたカバンの中に手をつっこみ、小さなケースを取り出す。


赤いふちの度なしメガネをかける。


これで本当のわたしになれた。


ハイヒールのかかとの音をかきならしながら、家路を急いだ。
< 37 / 263 >

この作品をシェア

pagetop