キャバクラ探偵遥奈
ほへと坂の神との戦いが幕を開けた

5時ジャストにゆきは
ほへと坂の下からスタートとした

あっき〜は、ゴール地点で同じ5時ジャストにストップオッチを押した

下の方から、ゆきのバイク音が聞こえる


ブンブン ブルーン


この ほへと坂は
このように
⊃⊂∽〆

右や左に急カーブが連続し、エス字やヘアピンも多々ある
坂の勾配はきつく
レースをする場所とは、言い難い

ゆきは、全力で走っているようである
普段から練習をしており、このコースを熟知しているようである

私はこのコースを前日に歩き(迷っただけ)
コースの下見をしていた

このコースの最大の難所は、ヘアピンカーブ〆

急な勾配に加え、急激な曲がりくねったカーブがある

普通の人なら、走るのさえ怖がる魔のカーブ

ゆきのバイク音は、徐々に大きくなってきた


ブンブン ブルーン


どのような心境で走っているのだろうか
私には彼女の気持ちは分からない

どうやら、魔のヘアピンカーブは無事通り抜けたようである

もうすぐゴールである

ゆきが見えた

私は時計に目をやり
ゴールの瞬間を待った


ブ〜〜ン ブ〜〜ン 
ヒュンー−


ゆきはゴールした
タイムは
 ・分・・秒・・

普通の人が走れるタイムではない

ゆきが、こちらへやって来た


ゆき
「…タイムは?」


私はタイムをゆきに教えた
ゆきは、うつむいた

納得のいくタイムでは、なかったようである

どういう事なのだろうか?

この後、ゆきの口から伝えられた

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