キャバクラ探偵遥奈
るみ
「すみません、警察です
この子見かけませんでしたか」

どっかの店
「知らないね、うちにはいないよ」

るみ
「見付からないね
こんだけ捜していないなんて、おかしい」

あっき〜
「るみたん、疲れてない
今度はこっちを捜してみようよ」

るみ
「こっち?
そっちはホテル街
愛ちゃんはキャバクラで働いてるんでしょう」

あっき〜
「分からないじゃん
いちよ行ってみよう」

るみ
「キャバクラ、パブ、クラブ、スナック…
ほとんど回ったし
そうね、行きましょう」

あっき〜
「\(^O^)/」


ふたりは、次々とホテルを捜してみた
すると…


るみ
「すみません、警察です
この子知りませんか」

Hホテル
「この子ですか、さぁ〜
ん?そういえば
昨日来たね
変わっていたので覚えているよ

入る時は、男女二人で来たのに
出る時は、先に女性が帰って
その後男性が、後を追うように帰って行ったね
しかも時間前に」

あっき〜
「愛ちゃんが売春…」

るみ
「違う、私には分かる
これは、売春を装ったスリね」

あっき〜
「スリ?」

るみ
「そう
ホテルへ誘って、男の人がシャワーを浴びている隙に
財布を盗んで、そのまま逃げる
窃盗犯罪」

あっき〜
「犯罪?」

るみ
「でも、男性から被害届けは出ないはず
被害届け出すと、今度は自分が売春の罪で捕まってしまうから」

あっき〜
「愛ちゃんをなんとかしなくちゃ」

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