キャバクラ探偵遥奈
店員
「お客様、こちら遥奈さんです
ごゆっくりと」

遥奈
「はじめまして!遥奈です
よろしくお願いします」

お客
「へ〜遥奈さんね、見かけない子だね
新人さん?」

遥奈
「はい、今日入ったばかりです
分からない事ばかりで、いろいろ教えて下さいね」

お客
「新人さんか
私はこの店に、ちょくちょく顔出しているんだ
常連だね
この店の子は、みんないい子ばかりだよ」

遥奈
「そぅなんだぁ〜
じゃ〜いろんな子、知ってますよね
あそこのスーツのお客様といる子なんですが
とても綺麗な方ですね
なんという子ですか」

お客
「ん?あの子か…
あの子は有紀さん、この店のナンバーワン
男はみんなメロメロさ
私も指名した事あるが、あの子だけはクセモノ
見た目に騙されちゃいかんな」

遥奈
「クセモノ?それはどういう事ですか」

お客
「なんの事情があるか知らないが、お金に執着している
男をたくさん作って、貢がせ
店に来させて指名させ、高い酒頼ませて…」

遥奈
「そぅなんだぁ〜
悪い子なんだ」

お客
「悪い子ね…
でもここはクラブ、そういうところさ
ホステスは男を接待しているだけなのに、その事に気付かず、変な気出す男が駄目なのさ」

遥奈
「…私は、クラブで知り合ってお互い気に入ったら、本当に付き合ったっていいと思いますけど」

お客
「若いね、遥奈さん
その言葉、有紀には通じない
そういう女さ」

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