ベストマリアージュ
彼が私の顔を上向かせて、そっと唇を重ねてくる。


あの離婚したいと言われた日の三日前に抱かれて以来の、彼の唇の感触。


この優しいキスが大好きだった。


激しいわけじゃないけど、丁寧で柔らかなキスは、私を狂わす。


彼の手が胸元に触れた。


優しい手つきで触れられて、私の体はピクンと跳ねた。


それと同時に下半身が疼き出す。


彼はとても丁寧に長い指でいろんな場所を愛撫する。


そのたびに私は小さく切ない声をあげた。


「んっ……」


彼の指に唇に翻弄されて、何も考えられなくなる。


ただただ快感を追い求めて、彼の体にしがみついた。


彼の熱が私の中いっぱいに入ってくる。


「やあぁ……んぁ……」


久しぶりの感覚に体が震えるのがわかった。


この感覚を覚えておこう。


彼の優しいキスを……彼の丁寧に触れる指を……


そして彼に熱く激しく貫かれる感覚を……


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