ベストマリアージュ
「クリスマス、結構店忙しいんだよねぇ

なのにさとし、無理矢理休み取っちゃってさ

俺の負担倍増なわけ」


それは……クリスマスもさとしに仕事させろって言ってるの?


だけどあんなに楽しみにしてるさとしにそんなこと言えるわけ……


「珠美ちゃん、なんか用があるって昼は断んなよ

部屋取ってあるなら、夜だけだっていいだろ?」


「そんな……」


「これでもだいぶ譲歩してんだけど?

自分の立場、わかってる?」


携帯を持つ手が震える。


怖いのか悔しいのかよくわからない感情が渦巻いて、なんて返事をしていいのわからなかった。


優也の口からさとしに伝わるのだけは避けたいけど、こんなことでさとしを傷つけるのも嫌だ。


全部不意討ちに優也からされたって言っても信じてくれるだろうか?


でもそれだけ私に隙があったと言われれば何も言い返せない。


「どうしたの~?黙りこんじゃって

選択肢なんか3つだけじゃん

自分でバラすか俺がバラすか、さとしにクリスマス店出させるか

どれが一番平和な解決方法かくらい、いくら頭の悪い珠美ちゃんでもわかるよねぇ?」

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