ベストマリアージュ
「珠美ちゃん、また遊ぼうね?」


ひらひらと新婦に向けて手を振る俺をものすごい形相で睨み付けるさとし。


真っ赤になって俯きながら、早く行こうとさとしを引っ張る彼女。


周りに人がいなかったら殴られそうな勢いに、目の前に座っていた店長が、まあまあと宥めてる。


結婚すれば安心とか、古いんだよね?さとしは。


まあ、本気じゃないけど、このくらいは仕返ししてもいいだろう?


笑いを堪えながら、他のテーブルに向かう二人を見送ると、店長が呆れたように俺を見た。


「優也、いい加減にしとけよ?」


「はいはい、わかってますって」


ふざけたようにそう返事をしてから思う。


わかってる?さとし。


二人の距離が縮まったのって、俺のおかげもあるんじゃないの?


高砂席に座っても、まだ俺を睨み付けるさとしを見ながら、俺はたまらず吹き出した。






END

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