ごめんね。
誰か待ってるのかな…?
ゆっくり人影に近づく。
顔は下に向いていて分からない。
男性…?
若い…?
人影から約5メールまで近づいた瞬間、人影の顔がはっきりと見えて体が固まった。
嘘でしょ?
だってあれから連絡は取ってないのに。
なんで……。
立ち竦んでいると、彼は気配に気づいたのかゆっくり顔を上げた。
そして、目が合った。
逃げなきゃ。
瞬時にそう思ったけど、このままじゃいけないと思い、あたしはただ彼を見つめた。
そんなあたしを見て彼は一歩一歩近づいて来た。
そして私の目の前まで来ると止まった。
「久しぶり…結衣」
「…久しぶり」
少し声が震えた。