君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

ボソッと呟いたフローラは、森を見渡している。


「ロック このままじゃ≪神の森≫の力を全部吸い取られちゃう!」


「≪神の森≫の力?」


黒い霧に生命力を吸い取られている≪神の森≫


「この霧を何とかしないとな」


この闇魔法には光の魔法で。




・・・ヴゥーン



目の前に現れた魔法陣は碧い光を放ち回転を始める


『セイクリッド・アローーーーー!!!!』


高速回転した魔法陣の中心から光の矢が黒い霧を目掛けて放たれた



・・・ヒュン-----



光の矢は黒い霧を裂き突き進み 強い光で霧を巻き込んでいく

強い光に包まれた霧は跡形もなく消滅していった



「さっすが王子!」


ヴァイスが声を掛けてくる


「あ・・・森が」


フローラは黒い霧が吸い取ってしまった森の変わり果てた姿に心を痛めていた


「こりゃ酷いな・・・」


ヴァイスも枯れた木々を見て顔を顰めていた


「こればかりは魔法でもどうする事も出来ない」


相手を攻撃する事や自分や味方を守る事は出来ても、人や植物の命を蘇らせる事は出来ない。魔法は万能ではないのだから。


≪神の森≫も自然の力に任せて 長い時間を掛けて再生するのを待つしかない



「私ならこの森を蘇らせる事が出来る」


小さな声だった。


フローラは次の瞬間にはヴイーヴルから飛び降りていた














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