君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


バサッバサッと、コウモリのような翼を羽ばたかせて、ゆっくりと舞い降りてくる翼竜達。


「おっ! 今日のお嬢様は、ご機嫌だな」


俺の相棒はメスのワイバーン。気分屋さんで偶に言う事聞いてくれないのが玉に瑕なんだよねぇ・・・


「お嬢さ~ん! ちょっとそこまでデートしようぜ~」


今日はご機嫌だから、言う事を聞いてくれそうだとホッと胸を撫で下ろす。


『キュルル』


甘えた声を出すお嬢さんの鼻先を撫でて合図を出せば


「んじゃ、行くぞ~」


大きな翼を広げて、羽ばたきを始める。

ふわりと独特の浮遊感を感じた直後、一気に飛び上がるお嬢さん。
俺が飛び立つと、後ろから他のワイバーンも飛び立った。



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その頃の、見張りの騎士達の会話・・・・・


「なぁ・・・」


「何だ?」


「団長って、黙っていれば完璧なのにな・・・」


「黙っていればな・・・」


「でも、黙っているなんて無理だろ。あの人は」


「・・・・・」


騎士達のそんな会話は、空へと消えていった。



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