君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


陛下が席に着き簡単な挨拶を終えると晩餐会が始まった


豪華な食事をしながら会話が弾む・・・訳ねぇだろっっ!!

なんなんだこの重い雰囲気の晩餐会は。


皆、王子の大切なお客人に挨拶に行きたがっているのに無言の圧力で周りを寄せ付けない氷の王子。
誰かが近付こうとすれば凍りつきそうな視線を相手に向ける


---凄ぇな・・・あんな睨まれ方したら誰も近付けねぇわ・・・



和やかな晩餐会になるはずもなく、豪華な食事は絶対に美味しい筈なのに味がわからんっ!



「お兄様?フローラ様とダンスでも踊っていらっしゃれば?」


場の雰囲気を和ませようと王子にダンスを薦めたパール嬢。
陛下もうんうんと頷く。


「ダンス?」


嫌な顔をするかと思いきや お姫様に視線を向ける


それに気が付いた彼女が王子を見た


「フローラ・・・ダンスは踊れるか?」


「え・・・えぇ 踊れるけど」


ダンスが踊れると聞いた王子は立ち上がり 隣のお姫様の前でお辞儀をした



「1曲 私と踊ってくれますか?」


「は、はい」


お姫様の手を取ってダンスホールの中央まで向かう王子。



---アハハ・・・


笑いしか出てこない・・・













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