ユリアノート
この仮説をマスコミ各社に送信した後、すぐに松木は裁判資料の解読にあたった。

彼女の予想通り、島民の『動機』が記述された箇所が発見された。


マスコミ各社が松木の仮説を報道すると、野口総理は「証拠も何もなく事実無根。名誉毀損である」と主張した。


しかし、以外なところから、味方が現れた。

高知県○△村の野口総理の支援団体の幹部数名が、事件に野口総理が関与している、と告発したのである。

告発した者たちは、常に魂が抜かれているような状況だったという。


卑弥呼の子孫である鈴木ミヨが、死後に呪術の力で、彼らの意思を操り、告発させたのではなかろうか。

これも松木の仮説であったが、心にとめおいた。


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