いつもの指定席




「レイさん!!!」



後輩から慕われている



優しくて



頼りがいがあって




いつも完璧なレイさん。




到底私には近付くこと
なんてできない。




なんて思っていたんだ。




「ミレイちゃん?」




振り向くとレイさんが
私の髪から何かを取った。





「桜がたくさんのってるよ?」





にこっとして桜の花びらを
私の手のひらに置いた。




「あ、ありがとうございます。」




照れて顔が赤くなってないか
心配してしまって、
お礼しか言えなかった。





「桜はミレイちゃんのこと
好きなのかなー?」




なんてレイさんが言うから
もっと赤くなってしまいそうだった。





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