ねえちゃん
「…いつ結婚式やんの」
「春かな。もう式場決めてあるから後は日にち決めるだけ。春ならガーデンパーティーやりたいなー」
「無理だよ。ねえちゃん雨女じゃん」
「大丈夫。道雄さんが晴れ男だから」
「…ふーん」
「道雄さんとデートするとねえ、いっつも晴れなの。あの人スゴいよね」
「偶然だろそんなの」
「そうかな。でも道雄さんって見るからに晴れ男な顔してるよね。私あの人のそういう所に惹かれたの」
「………」
「いつもニコニコして前向きで真面目で。融通が利かないのが玉にキズだけど」
ねえちゃんはそう言ってアハハと笑った。
そして、笑い声が止むとふと穏やかな声で喋りだして
「…それでね、とっても優しくてちょっぴり心配性なの。いつも私のコトあれこれ心配してくれてね」
そこまで話して、ねえちゃんはそっぽを向いてる俺の頭にぽふっと手を置いて
「そういうとこ、貴文に似てるんだ」
そう、優しい声で言った。