ベッドから始まる恋。
「ハルー!早く戻れ!」
「あっ、はいはい。じゃあ、ごゆっくり」
そしてキッチンから勢いのある声に呼ばれ、早足で奥へと戻って行った。
「……」
その場に残ったのは、カップの中の可愛いウサギの絵。
「やっぱり優しいよねぇ」
「うんうんっ、王子様みたい!」
「……」
「誰にでも優しくしてるんだろうけどさ、でもやっぱり嬉しいよね」
誰にでもしてる、そんなことはわかってる。
こんなあざといオマケとかして、いい人ぶってるだけ。女に媚び売っているだけ。
そう思う、のに
(…飲み、づらい)
口付けることを躊躇う私を、カップの中のウサギが笑う。