ベッドから始まる恋。



「…?」

「手、冷たくない?」

「……」





その言葉はきっと、『手を繋ごう』の意味。

それに応えるべきか戸惑う私に、その手は返事を待たずに私の手をとった。



「…、…」



包み込むような大きな手からは、じんわりと伝う体温。

(…温かい)



「体温高いね」

「うん。よく言われる」

「子供みたい」

「子供って!俺一応26よ?」

「え!?年上!?同じか寧ろ下かと…」

「あー…うん、よく言われる…そんなに大人っぽくないかな俺…」

「うん。正直見た目が幼い」

「えー…」



そうしょげる顔がまた幼さを感じさせて、思わず笑いがこぼれてしまう。


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