ベッドから始まる恋。



(…変な人)



こうして一緒に歩いているとのぞかせる、イタズラな笑みにしょげた顔。それはいつもの“ウェイター”としての笑顔だけとは違う、“ハル”としての表情。

コロコロと変わる顔と繋いだ手から伝わるのは、彼の人としての温かさ。



(…騙されない。優しさは、信じない)



その思いがまだ心に留まりながらも

離せない手に揺らいでいく



きっと周りから見れば、二人は普通の恋人同士

手を繋ぎ歩く、恋人同士




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