イジワルするのはキミ限定*


私のバカ……!!



そう思いながら水沢くんからなんて言われるのかビクビクしていると。



「キミさぁ、僕がこーいうことするの、恥ずかしくないとでも思ってるの?」




バカだね、という意味も含まれているかのような口ぶりで水沢くんはそう言った。



え……。



恥ずかしくないとでも思ってるの?ってことは……。



「み、水沢くんもこういうことするの恥ずかしいってこと……わっ!?」



本当に!?と少しまだ信じられなくて、顔を後ろに向けようとすると水沢くんの大きな手に目隠しされた。



な、なにも見えない……っ。



というか、どうして目隠しされたのだろうか……。



「水沢くん……?」



不思議に思いながらも、呼びかけてみる。



「……うるさいな。いきなり振り向くとか不意打ちやめてくれない」



すると、バツの悪そうな……少し拗ねたような声が耳に届いた。



表情は分からないけど……。



もしかして、水沢くん、照れてる……?



< 275 / 350 >

この作品をシェア

pagetop