イジワルするのはキミ限定*
「ご、ごめんねサアヤちゃん!私、しばらくの間一緒にお弁当食べれない…」
いままでは水沢くんにご飯を届けたらバイバイだったので、『トイレに行ってた』とか理由をつけて誤魔化せたけど……
今日から一緒に昼休みをともにすることになってしまったのだ。
「え、そうなの?なんで?」
「え、えっとぉ……」
サアヤちゃんが不思議そうに視線を送ってくる。
な、なんて言えば……!!
「松田さん、野上さん借りてもいいかな?」
うーんうーん、と悩んでいると背後から声が。
私は後ろを向いてその人物を見て、目を丸くする。
「え、水沢くん?」
「……な、な!?」
なんで水沢くんが!?
教室ではいつも話しかけてこないのに!!