隣にいてもいいですか?
…あれ…?痛く…ない…?
「あっぶなっ…君、大丈夫?」
そう言って、私を助けてくれたのは、スーツを着た25歳くらいの男の人だった。
「あ、あの!ありがとうございます!私!七星春香って言います!このお礼はいつか必ず!!」
「ははっ、春香ちゃんって言うのか。そんなお礼だなんて、気にしなくて大丈夫だよ?」
「い、いえ!私!ちゃんとお礼をしないと気が済まないと言うか!その…」
「春香ちゃんはすごく礼儀正しいんだね、ん…じゃあ、、、あっ!ごめんね!電車に乗り遅れちゃうから!これ、僕の名刺!ここに連絡してお礼して欲しいな!春香ちゃんも送れないようにね!」
と言って私を助けてくれたスーツの人はダッシュで走って行った。あ、こけてる。
「あ、あの!?」
大丈夫かなぁ?
「ってもうこんな時間?!やばい!急がないと!」
走って電車に乗った
ーーこの出会いが、自分への未来に変わるともしらずにーー
