『武士ドルが斬る!?』
〈後編〉
そばに無造作に置かれた火縄銃に血相を変えて怯えながら残された諷馬を見上げた。
「――徳家先輩…笑顔でいうこと違うよな…。
ほんとごめんな…。
俺も行かなきゃ…!!」
諷馬はゆっくり腰を下ろし火縄銃を置いた後…縛られていた縄を密かにナイフらしきもので切った後踵を返して藤吉郎を残し二人の後を追った。
「何をしている…!!
早よう行くぞ!!」
光から突然姿を消したはずの殿はいきなり私達の前に現れた私達を促しながら更に光目掛けて飛び込む。
「――そうやな…!!
帰るで…!!
現代へ…!!」
その姿をみた半田警部が懐から現代銃を取り出して身構えた。
「ほらほら……!!
急いで……!!急いで……!!」
ユラッと光の中を抜け出し私達の姿を見つけた徳家くんも私達の背を押しながら光の先へと向かい飛び込んだ。
「さ…賛成!!」
ママもそんな様子を見ながら頷き声をあげた。
「何してんだよ!!
早く…こんなとこ脱出だよ!!」
光の向こう側から再び現れた諷馬にいきなり手をつまかれてあっ…と声をあげた瞬間体が光の向こう側に向かって風に身を預けて宙を舞った遥か先に地上が遥か微かに遠くに見えた。