True Love
ビックリしたのは私だけじゃなく笹本くんもだったみたいで…

「な、何言ってんだよ!別にそんなんじゃ………付き合えたら俺は嬉しいけど」

最後のほうは声が小さくてよく聞き取れなかった。


「そっか。高野さん、彼氏いないってこの前言ってたもんね」

佐野くんがそう言うと、笹本くんはムッとしながら一気にお茶を飲み干した。


「高野、おかわりある?」

「あ、もう全部なくなっちゃった…」

水筒の中身は空っぽ。


「じゃあ俺自販機行ってくる。高野のぶんも買ってくるから」

慌ただしく笹本くんは行ってしまった。
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