神様が泣いたあと



「うるせーんだよ!!!!」




俺の叫び声が騒然としていた教室を切り裂いた。

辺りは一時停止したかのように急に静かになる。


握りしめていた拳から生暖かな血が指の隙間からこぼれていく。



「……少し静かにしてくれ…」



低く重い声が静寂をまとう教室に響いた。


< 204 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop