神様が泣いたあと
次の日も教室中が殺伐とした雰囲気で翼くんを見ていた。
翼くんを見てクスクス笑う声が教室中を渦のように広がっていく。
そのたびにあたしは翼くんの手をひいて図書室へ連れ出して、くだらない話をした。
だけど帰ってくると、翼くんの机にはパソコンでプリントアウトした男同士が絡み合った写真が貼付けられていたり
すれ違いざまに中傷を吐き付けられたり
靴箱に嘲笑されているメモを入れられたりした。
翼くんはそのたびに「平気だよ」と笑った。
あたしはその翼くんの笑った顔をみるたびに心臓をエグられている気分だった。