神様が泣いたあと
「どうして?!?」
「俺だって、どうにかしたいよ!!!!」
哲ちゃんは怒鳴り声をあげて科学室の窓をガンと叩いた。
あたしは驚いて肩がビクッと震えた。
「でも、どんな顔して話せばいいんだよ?!?何を言ってやればいいんだよ?!?何をしても結局俺はあいつが求めてるものをくれてやれないのに!!」
哲ちゃんはそこで急に押し黙って、今度は小さな声で零すように言った。
「ヒーローになりたかったけれど、無理だったんだ。本当の俺は何もできなくて汚い小さな存在だから」
哲ちゃんの苦痛に歪んだ顔をみて
あたしは初めて彼も苦しんでいたことを知った。