神様が泣いたあと

人込みが流れていくなかで哲が立っている。

「……哲…どうして…」

「先生に聞いたんだ。……黙って行くなんて、それはないんじゃないか翼」

哲が俺の方へゆっくり歩いてくる。


「…ご…ごめん」

「そっけないよな。出会った頃も……最後も」

「でも俺は!哲といたときは本当に楽しかったんだ!楽しくて、壊したくなかったんだ………」



だけど、それじゃあ

進めないって原田さんと出会って思えたんだ。

好きだからもう気持ちを隠したくないかったんだ。



< 301 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop