【続】隣の家の四兄弟
*
『チハル、あれからすぐに帰ったけど……どこかに遊びに行ってるのかもね』
お母さんの言ってたことを思い出す。
もうすぐ21時。だけどまだ帰ってこないし、なんの連絡もない。
お母さんに至っては、、早い時間に帰ってきたなと思ったら夜ご飯作ってたら、珍しくお父さんから連絡来て外食だって。
子どもの私だってそこに参加する権利はあると思うんだけど……。
『チハル帰って来るかもしれないし、美佳はお留守番ね』
なんてさらりと言い残して行っちゃった。
「はぁ……」
たった数日なのに、チハルがいないと静かなリビングにもの淋しさを感じたりして。
いやいや!そんなこと思っちゃ怒られるよ。
チハルにも……アイツにも。
時計を見上げてベランダを見る。
今日は会ってきたけど……。でも、やっぱりなんだか足が向いてしまう。
だって予感がする。
……たぶん、アイツが今頃そこにいる、って。
「……やっぱり」
「なにがだよ。つーか、また心の声出てるっつーの」
なんだかくすぐったい気持ちで、いつもの定位置に立つ。
今日、一緒にいたのがなんだか不思議な感覚。
それと、もうひとつ不思議……というか、信じられないようなことが。
『チハル、あれからすぐに帰ったけど……どこかに遊びに行ってるのかもね』
お母さんの言ってたことを思い出す。
もうすぐ21時。だけどまだ帰ってこないし、なんの連絡もない。
お母さんに至っては、、早い時間に帰ってきたなと思ったら夜ご飯作ってたら、珍しくお父さんから連絡来て外食だって。
子どもの私だってそこに参加する権利はあると思うんだけど……。
『チハル帰って来るかもしれないし、美佳はお留守番ね』
なんてさらりと言い残して行っちゃった。
「はぁ……」
たった数日なのに、チハルがいないと静かなリビングにもの淋しさを感じたりして。
いやいや!そんなこと思っちゃ怒られるよ。
チハルにも……アイツにも。
時計を見上げてベランダを見る。
今日は会ってきたけど……。でも、やっぱりなんだか足が向いてしまう。
だって予感がする。
……たぶん、アイツが今頃そこにいる、って。
「……やっぱり」
「なにがだよ。つーか、また心の声出てるっつーの」
なんだかくすぐったい気持ちで、いつもの定位置に立つ。
今日、一緒にいたのがなんだか不思議な感覚。
それと、もうひとつ不思議……というか、信じられないようなことが。