ミリオンラバー
タイミングが悪すぎる。

柚羽は思った。

クラスの視線を集めた小暮だが、いつもとは違う種類の視線に首をかしげた。

先陣を切ったのは光本だった。

「小暮。お前体育の時どこいた?」

「はあ?なんだそれ?」

「いいから言えよ!」

「光本!止めてよ!」  

今にも掴みかかりそうな光本を柚羽は制した。

「うるさいな。こいつ以外考えらんねーよ。」

「おい。何の話しだ?」

柚羽と光本の様子に小暮が尋ねた。

「文化祭費だよ。無くなったんだ。お前なんか知らない?」

明らかに当然小暮が盗んだと決めつける言い方だった。



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