ミリオンラバー
「あの…あのさ…」

目を合わせずきょろきょろとし、なかなか要件を言わない光本に小暮はイライラした。

「何だよ?」

もうこんな奴ほっといて帰ろうかと考えた時だった。

「ごめん!」

光本が大声で言い、頭をがばっと下げた。

それに小暮はあっけにとられた。

「マジごめん!お前のこと疑って悪かった。本当にごめん」

光本は頭を下げたまま続けた。

そのまっすぐな態度に先程までたまっていた怒りがふっと和らいだ。

「いや…別に…もういいよ」
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