ミリオンラバー
「買い出し。田中ちゃんとな」

田中ちゃん。真理のことだ。

「真理ちゃんと?二人で!?」

私も行きたかった!

悔しそうに柚羽は俯いた。

「妬くな妬くな。そろそろ帰ってくるよ」

その言葉通りガラッとドアが開き、真理と小暮が戻ってきた。

「よう!おかえりー」

「ただいま。あー疲れた。あ!柚羽!起きたの?」

手ぶらの真理とその後ろに大荷物を抱えた小暮が戻ってきた。

「何が疲れただ!俺に全部持たせやがって!」

小暮の文句はスルーし真理が柚羽に近寄った。

「良かった。もう平気?」

「う、うん。大丈夫」

「あんたってホント、ボールに呪われてんじゃないの?」

自分でもそう思う。が、柚羽はそんな事よりもっと気になることがあった。

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