姫はワケあり黒猫様
『ここ。
ベッドは勝手に使っていいし、飲み物とかは冷蔵庫から取ってっていいから。』
「……」
『じゃぁ、おやすみ』
何となく……泊めることになったけど、
泊める義理、これっぽっち(0.00…1mm)も無いから。
『はぁ……』
重い溜息を吐きながら自室へ戻り、布団に潜る。
玲が私を構う理由って、姫だから?
面倒になると嫌だから?
……なら、
ほうっておいてよ。
静かに涙を一粒零して、眠りについた。
深い深い、
起きたくなくなるような深い場所まで。