SKYBlue
よく見ると蓮一くんだった。
「パッシー!ありがとうね!蓮一くんを探してたの!」
パッシーのおかげで蓮一くんを見つけることができた。
「俺、起こしてくる」
「うん!お願いします!」
壮太くんが蓮一くんを起こしに行っている間、私はパッシーと遊んでいた。
するといきなりパッシーが走り出し蓮一くんめがけて飛びついていった。
「うわっ!おいワンちゃん!重いんだよ〜!」
パッシーは蓮一くんが気に入ったみたいで顔をペロペロ舐めていた。
「蓮一くん!ごめんね?本当に重いでしょ?でも、パッシーは蓮一くんが好きみたい!」
「よ〜し、パッシーまた遊ぼうなっ!」
蓮一くんは立ち上がり、家に向かって歩いた。
私の家から大平さんがみんなを送る。
「大平さん、皆さんをよろしくお願いします。」
「かしこまりました」
大平さんはお辞儀をして車に乗る。
車の窓があき、優香が顔を出した。
「ともか〜、また学校でね!」
「うん!みんなもまたね〜!」
私の隣にはロンがいる。
「ロンくん!またね〜!」
來未さんと美織さんは泣きそうな顔をしている。