SKYBlue



「そういえば、隆平は元気か?」

「元気だよ!でも別のクラスになっちゃって…」

「じゃー俺が同じクラスになろうかな?」

「それはいい考え!隆平、絶対喜ぶよ!」


私達は家の中にもどった。


「ロンは一緒の学校いくの?」

「そうしようかな?」

「やった!楽しみだね?」

「ともかって相変わらずだな」

「?」


誰もいない廊下。

私の唇に暖かい何かが当たっている。

ロンの顔が近くに見える。


「どうした?」

「…」


私はうつむいてしまった。


「ごめん…ともかちゃん。ともかちゃんが可愛すぎて、つい…」


ロンは優しく抱きしめてくれた。

ロンに軽くあごを持ち上げられた。

するとビックリした顔で私を見ていた。


「そんなに嫌だった?」


嫌っていうよりビックリした。


「なんで泣いてるの?」

「えっ?」


自分でも気づいてなかった。

私の頬に涙がつたっている。

急いで涙をふいた。


「なんでもないよ!」

「ともかちゃん、ごめんな」

「大丈夫だから!」

「もしかして、初めて?」

「う、うん」

「なんか嬉しいかも!」

ロンの顔が赤くなっている。

「私部屋に戻るから!また後でね!」


私は部屋に戻った。

< 29 / 45 >

この作品をシェア

pagetop