SKYBlue



「大丈夫?」

「うん…」


ロンは私を抱きしめた。

いつもこうだ。

私が不安な時、ロンは優しく抱き締めてくれる。


「不安だった…」

「うん…」

「ごめんな」

「ううん…」

優しく優しく、抱きしめて、どんどん不安が無くなっていく。

なんか魔法みたい。

そこに生徒が入ってきた。

きっと次の授業が体育なのだろう。


「そろそろ戻るか?」

「うん…」


ロンの後をついて行き、教室に戻る。

教室からの目線と廊下の生徒の視線が痛い。


「みんないるから大丈夫だ」


小さい声で言うロン。


「うん」


ロンは隣の教室にはいって行った。

私もドアを開けて教室に入った。


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