愛の協奏曲
泣いてた
口に入ってちょっとちょっぱかった
泣いたのはいつぶりだろ………
「泣いてない」
「泣いてるって「泣いてない‼泣いてなんか………………」
「はいはい、ごめん………
辛いのに………………」
辛いと思ったことなんて一度もなかった
芽依が親に進路のことで反抗しているのを見てむしろ楽でよかった
だから自由に生きてこれた
だけど、だけど一度だけ
芽依を羨んだことがある
まだ小学校低学年の時のこと