愛の協奏曲






「そろそろ寝よっか?今日もかなり練習したし疲れたでしょ?」



「うん
あたしどこで寝ればいい?聖夜はベットでいいよ?あたしソファーで寝るから」



「いや………………それがちょっと困るんだよ………………」



「え?だめ?じゃあ床でもいいよ?お布団どこにある?」



「ない………………」



「え⁈………………じゃああたしどこで寝ればいいの?………」



「わかんない………………」



「はぁ⁈ちょっと待ってよ




ない
ない
ない



なぁぁあいい‼



なんで部屋三つもあんのになにも置いてないのよ⁈いつもどこで寝てんの⁈」




「ソファーだよ」


「はぁ〜おかしいでしょ
布団もないんでしょ?」



「じゃあ一緒に寝る?」



「死ね
なにバカなこと言ってんのよ」



「もぉ〜照れ屋さんなんだから〜
しょうがないよ………俺が床で寝る」



「それもダメよ風邪引くに決まってるじゃない‼あんた鉄じゃないんだから痛いし………………」



「しょうがないでしょ?唯ちゃんが一緒に寝るのやだって言うから
それに女の子を床に寝かせるわけにはいかないでしょ?ほらほら寝て?」



「………………ありがとう……」




「おやすみ」



「おやすみ」


聖夜………………
ごめんね
迷惑ばっかかけて
あたしが鍵忘れなければ………






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