bloody mary

ハイ、こーなった。
ベッドで川の字。

左側にアンジェラ。
右側に菜々。
そして真ん中にマリー。

なんか… おかしい。
今日、この部屋絶対おかしい。

悪魔の仕業に違ェねぇよ。
カメラを設置するべきか?

暗がりの中、左側から声が上がる。


「マママリー、俺が寝るまで寝ンなよ?
な? 絶対寝ンなよ?!」


「黙れ。
永眠させんゾ、コラ。」


暗がりの中、右側から声が上がる。


「マママリーさん、お願い…
私が寝るまで、ま待っててクダサイネ?!」


「…
おぅ。
安心して寝ろ。」


「えぇぇ??!!
その扱いの差、あんまりじゃね??!!」


最後の悲鳴は、もちろん左側から。

しかし…
コイツらわかってねーのカナ?

コレ絶対、真ん中が一番安心感あるよ?
両側からぬくもりを感じるよ?

なんか変なカンジだケド…

今夜は… まぁ、イイか。

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