bloody mary

「え… アンジェラさん…
ベッドの下に団地に住んでる奥さんって…
ソレって… かか監禁…」


手で口元を覆って、震えながら追い討ちをかける菜々。


「菜々ちゃん、誤解だから!
色々と誤解だから!!
熟女は… まぁ… 好きってか…
でも俺は、変態でもオトメでも犯罪者でもねェからぁぁぁ?!」


アンジェラはもう半泣き。


「あぁ、アレ、プレゼントじゃなくて宝物だったワケ?ニヤニヤ
へぇぇ…ニヤニヤ
じゃ、帰ったらデスクの中も見せてもらうわ。ニヤニヤ」


目を三日月型にして、さらなる秘密を暴こうとするマリー。


「見ンな─────!!
アンタにやるモンなんてナニもナイわ─────!!
やっぱマリーなんてキライだぁぁぁぁぁ!!!」


うん。
半泣きってか、ソレ号泣。

恥も外聞も捨てて…
ってか徹底的に晒されちゃってわんわん泣き喚きながら、アンジェラは決意する。

デスクの中のマリーへの感謝を綴った手紙は、破り捨ててしまおう。
いや、燃やし尽くそう。

そして一生ベッタリ張りついて いつか弱みを握って高笑いしてやろう。

見てろよ。

『安藤くん』は逃げグセついたヘタレ男だケド、『アンジェラ』は案外手強いンだからな!

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