bloody mary

よく覚えてマスとも。
そりゃもう、昨日のコトのように鮮明にネ?!

なんてフザケたヤツだ、と思ったからネ?!

もーちょっとなんかあンだろ。
『頑張ったな』とか。
『やったな』とか。

一緒に感動を分かち合ってくれよぉぉぉぉぉ!!

なんて願いが叶うハズもなく、溜め息を吐きながらアンジェラが返した答えが

『そんな可愛げのないハイジはいないから』

だった。

で?
ドコに『俺は日本育ちデス』なんてフレーズが混入してたの?


「んだよ。
まだわかんねーの?」


バカにしたようにマリーが鼻で笑う。

悪かったな。
わかんねーよ。

アンタみたいに、漫画とアニメ漬けで育ってねぇンだよ。

…って、アレ?


「あ。
わかった?
いくら日本のアニメが海外で人気でも、『クララが立った』で即ハイジ返せる外国人なんてよっぽどのマニアだよ。
オメェにゃオタク要素なんてなさそうだしな。
フツーに、日本のテレビで観てたンだろ?」


なるほど。
バカのクセに鋭いじゃねーか。

いや、コッチが迂闊だったか…

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