月灯りに照らされて
おばあちゃんの格言
今朝、目が覚めると、体中が痛かったが、何とか起き上がり、
病院の朝食を食べた。

食事が終わる頃、南条夫妻が見まいに来てくれた。

「朝早く、ごめんね。昨日帰って来たのが遅くて、陽菜ちゃんから
 状況は聞いたけど、大丈夫?」

「はい、ご心配かけてすみませんでした。足は骨折しましたが、
 昨日、手術をしたので、ギブスを嵌めることもないので、普通に
 歩けますが、少し打撲もあるので、1週間ほどの入院だと言われました。
 ご迷惑かけます。」

「何言ってんのよ!ねぇーあなた!?」

「そうだよ。仕事より、早く体を治すことに、今は専念して、
 また復帰すればいいんだから。翠ちゃんがいないと困るけど
 無理されて、長引かれたら、亡くなった小鳥遊さん達に申し訳
 ないから、仕事の事は気にしないでね。」

「はい、ありがとうございます。」

「しかし、事故の相手って、橘 薫の奥さんだったなんてね・・・。
 しっかり保障してもらわないとね!」

茜さんの言葉に、私と南条さんは苦笑いだった。

その後、日中は、静かに過ごし、夕方になると、仕事メンバーの
友香さんに、後輩の桃花ちゃんと、高畠さんに、菱川さん達が
お見舞いに来てくれた。

和やかな時間を過ごし、4人は、1時間ほどで帰って行った。

陽菜も、仕事帰りに寄ってくれて、着替えや洗濯ものを
頼み、また明日来ると、帰って行った。
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