月灯りに照らされて
結局、虐めは、祖母が学校にかけあっても、学校側は、事なかれ主義に
なっていたので、おばあちゃんは

『中学は、行かなくても卒業は出来ます。何も手を打たない学校なんか
 行かなくてもいい!学校で、勉強しない分、家で、すればいいのよ
 学校は、命かけてまで、行かなくていいから!!』

と、言って、家庭教師を付けてくれたっけ!

虐めが始まったのが、2学期の終りだったから、高校受験は、
目標にしていた高校の試験が早かったので、内申の問題もなく
合格したのよね!

だから、3学期は、卒業式まで行かなかったなぁー・・・。

学校に行かなくなってから、おばあちゃんは、私に料理を
教え始めたんだよね。

人間、食べなきゃ死ぬんだから、食は生きていくための一番大切な
事だから、料理が出来ないのは、健康を害することになる。
今からしっかり覚えなさい!って、叩き込まれたんだっけ・・・・。

なんか、懐かしいなー。

コンコン ♪

「翠、具合はどうだ?」 薫が来た。

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