月灯りに照らされて
「あっ、いたいた、陽菜ちゃん、どうだった、コンサートは?」

会場の出入り口から、一人の男性が声をかけてきた。

「こんばんわ、太田さん、今日はありがとうございました。
 とっても、楽しかったです。あっ、翠、こちらが社長の
 太田さんだよ」

「初めまして、いつもありがとうございます。
 今日も、存分に楽しませて頂きました。」

「そうか、それは良かった。二人とも、もし、時間があるなら
 この後、打ち上げがあるんだけど、どうかな?」

なんと、二人は、陽だまりの打ち上げに誘われた。

「「えっ、良いんですか?」」

「どうぞ、皆も喜ぶよ。陽菜ちゃんには、いつも美味しい差し入れを
 貰っているから、ひとみも、喜ぶよ。さぁー行こうか」

翠たちは、陽だまりの打ち上げに、参加させてもらうことになり、
二人で、意気揚々と、太田さんについて会場を後にした。
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