【短編】JEWEL
「それより、ひより。彼氏全然出来ねーじゃん」
う。
嫌な事を思い出された。
「いつになったら出来んの?」
「いつって……素敵な人が現れたら。だよ」
「ふーん。素敵な人ねぇ」
ドサッと音を立ててベッドに座りながら、意味ありげな顔をして見つめる大智。
そんなに真っ直ぐ見つめるから、何となく目をそらしてしまった。
だって、素敵な人。
って自分で言いながら、そんな人いるのか!? と思っちゃったから。
「で、今回も“素敵な人”じゃなかったんだ?」
何か、意地悪な言い方だなぁ……。
チラッと大智を見て、また目をそらしてしまう。
「てかさ。ひよりの“素敵な人”ってどんな人なわけ?」
「え?」
初めて聞かれた事に、驚いてしまった。
素敵な人ってどんな人?
それはー……。
どんな人だ?
頭の中で自分の思い描く“素敵な人”を言葉にしてみた。