おうちにかえろう




見出しには、何やら「家事分担表」と書かれている。



全員の名前と…



「炊事」「洗濯」「掃除」「ゴミ捨て」と書かれた表。



なぜか、梅田さんの炊事の欄だけ×がついてるけれど…



…、何、これ。





「これ、いつも冷蔵庫に貼ってあるんだよ」


「……へー……」



と、雨宮くんの言葉に間の抜けた返事をしてしまった。






「炊事洗濯掃除ゴミ捨てを当番制にしてやってんの。一週間ごとに回って行く感じで、今週は…一応俺が炊事。洗濯が湊。掃除は望で、ゴミ捨てが雛かな」



紙を指差しながらそう言った雨宮さんを見たあとすぐに、また空返事をしてしまった。


決して理解出来なかったわけではない。


なるほどー、と思っただけで。






「まぁそれぞれの都合があるから、どうしても無理な時は誰かあいてる奴が手伝うってことで、結構適当なんだけどね!」


「適当ってお前…」




入間さんの言葉には、何の悪意も籠っていないことが分かる。


雨宮くんはかなりげんなりとした目で見ていたけれど、大体把握した。



参戦してもらおうか、って言いながらこれを持ってきたってことは…





「…つまり、こういうことですね、私がここにくるっていう…」


「そうです、そういうことです」




“雛子”と書かれた少し下を指差したら、どうやら言いたかったことを理解してくれたらしい。


雨宮さんが、大きく一回、頷いてくれた。







(…この表に、私の名前が加わるってことか…)





< 182 / 199 >

この作品をシェア

pagetop