おうちにかえろう
さっき、そうかもしれないと思ったばかりなのに、それが当たったりしたものだから、少し驚いてしまった。
それ…っていうのはもちろん雨宮くんのことだ。
黒髪さんと雨宮くんが御兄弟なのか。
なるほど…よく見ると、似てるかもしれない。
黒髪さんが髪をキャラメル色にして、ストレートにしたら、もっと似るんじゃなかろうか。
「何だよその目。喧嘩売ってんのか」
「売ってません。」
雨宮くんは少し黙ってて下さい。
「と、いうことはこちらの方々も御兄弟で?」
雨宮くんの後でそわそわしている金髪さんと、その横でじーっと私を見据えているフードさんを見てそう問うと、黒髪さんは眉を上げたあとに、笑った。
「そっちの2人は違うよ。一緒には住んでるけど」
「…え?」
一緒に住んでるけど、違うとは?
「うち、下宿やってんだよね。無駄に家広いから」
「………あーーー…」
なるほど。
そういうことですか。