奪取―[Berry's版]
ひとえに、喜多が絹江に与える眩暈を起こしそうなほど濃厚で、しつこくも甘い愛撫の賜物だろう。自分は、愛されていると思える過程でもあった。だがしかし、絹江は違う悩みを抱えつつあった。
喜多の告白に、絹江は未だはっきりと答えを出していない。喜多も、それを急かすことはなかった。暇があれば、絹江に愛を囁くことはあってもだ。
変化はまだある。気付けば喜多の自宅に増えてきた絹江の着物たちだ。絹江の知らぬ間に、喜多のウォーキングクローゼットの一角に置かれた小さな桐の箪笥を見つけたときには、逃げ場を失ったように感じたものだ。
喜多の告白に、絹江は未だはっきりと答えを出していない。喜多も、それを急かすことはなかった。暇があれば、絹江に愛を囁くことはあってもだ。
変化はまだある。気付けば喜多の自宅に増えてきた絹江の着物たちだ。絹江の知らぬ間に、喜多のウォーキングクローゼットの一角に置かれた小さな桐の箪笥を見つけたときには、逃げ場を失ったように感じたものだ。