奪取―[Berry's版]
「意味など関係ないという人も居るけれどね。俺は意味を感じてしまう男なんだ。贈り主が、好意ある相手なら尚このことだろう?……きぬちゃん、無知が罪だとは言わない。けれど、毒ではある。ひとり暮らしの男の部屋に、なんら抵抗なく入ってきてしまうことも」
「誰の部屋でも入るわけじゃないわ。喜多くんだからこそのことよ」
「それは、信頼されていると喜ぶべきところなのか。アンパイ男と見られていることに嘆くべきところなのか……」
抑えられていた両手が、頭上へ移動させられる。両手を使って拘束していた喜多が、片手だけで。絹江の両手を押さえた。空いた右手の指の背で、絹江の頬から首筋までを撫で上げる。微妙な刺激が、絹江の身体を先ほどとは違う意味で震わせた。
「誰の部屋でも入るわけじゃないわ。喜多くんだからこそのことよ」
「それは、信頼されていると喜ぶべきところなのか。アンパイ男と見られていることに嘆くべきところなのか……」
抑えられていた両手が、頭上へ移動させられる。両手を使って拘束していた喜多が、片手だけで。絹江の両手を押さえた。空いた右手の指の背で、絹江の頬から首筋までを撫で上げる。微妙な刺激が、絹江の身体を先ほどとは違う意味で震わせた。