吸血鬼は淫らな舞台を見る


「あ、あなたが命を……か、かけるくらい……私ってそんなに悪いこと……した?」

 由貴がなんとか言葉を繋ぎながら訊く。


「人殺しは癖になるだろ」

 瑠諏は由貴の質問には答えなかった。


「そ、そうね」

 由貴は少女のような笑顔を残して倒れた。
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