吸血鬼は淫らな舞台を見る
「見くびらないでください」
瑠諏は軽やかに地面を蹴り、風がビュンと鳴る俊敏さでジョン・ドゥの首に腕を巻きつけた。
黒いスーツ姿の男が殺気立ち、銃を構える。
「やめろ!人間のおまえが敵う相手じゃない!」
ジョン・ドゥは一喝して黒いスーツ姿の男の行動を制した。
「ありがとうございます」
瑠諏は静かに礼を言った。
「おれの血を吸ってなにもかも知ろうって魂胆だな」
「魂胆じゃありません。私には知る権利があります」