セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…俺は先に行く…」




「…理沙ちゃんのママは知ってるの?孝典の素性を…」



「・・・」



俺の顔から表情が消え…血の気もなくっていく。




俺が結婚を躊躇う理由を佳世は知っている…



その理由が原因で俺と佳世は結婚出来なかったーーー・・・




「その顔は知らないのね…」




「…何れ話すつもりだ…」


佳世は俺に詰め寄り、耳許で囁く。

「…ねぇ?あなた携番とメルアド知りたいんだけど…」



「佳世お前…?」




「私…実は杏とは仲いいのよ…孝典」


「佳世…」



彼女の微笑には邪な心が垣間見れた。


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